
隣り合う建物がお互いに快適さを共有できる『おもいやり設計』によって、ストレスのない住環境を創造しつつ、「まち・庭・住まい」の各空間にゆるやかな連続性を持たせ、それぞれのつながりを活かした空間演出を工夫しました。分譲地内道路の両側に自然石のラインを歩道のようにつなげ、駐車場の計画的配置や建物の壁面のセットバックを行い、ゆったりとした広がりのある生活空間を演出。また、道路に面する敷地の高低差は、人工的なブロック等による土留めを露出させるのではなく、自然石の石組みでおさえ、法面に植栽を施すことで高低差による圧迫感を解消し、視覚的にやさしい印象のまちなみを実現しています。
都市機構と八王子市の取り決めにより高さ10m以下の共同住宅しか建設出来ない条件がついていた為、タウンハウス形式による分譲地開発を行いました。計画地周辺は電線類を地中化した美しい戸建住宅街、そのなかに忽然とあらわれた共同住宅の街並みをいかにみせていくかが開発のポイントでした。街並造成については敷地内の道路をカーブのついた周回道路にして外構と一体化させて道路空間を広々と見せる。建物計画は、雁行配置にして街区全体に変化と開放感を与える、また外壁を総タイル張りにすることで街全体に重厚感を持たせるなどの趣向を凝らした街づくりを行いました。

『オナーズヒルセンター北』では、インテリアショップとのコラボレーションを企画しました。当時では珍しい、お茶の香りがするデザイン性の高い‘アクセントウォール’や、インテリア性の高いスケルトン階段・螺旋階段を採用。また薄型テレビが出始めで、テレビを壁に<レイアウト>する提案をいたしました。センター北・徒歩6分という恵まれた立地であり、港北ニュータウンというブランド名に恥じない美しいまちなみを作り上げることが出来ました。外観は総タイル張りで重厚感があり、洋瓦を仕様、飽きのこないシンプルなデザイン。2間開口のワイドサッシで外との一体感があり、建具も天井いっぱいまでの高さで、実際の空間より広く感じられました。
緑地に隣接した高台という絶好のポジションを活かして街並みをデザインしました。南側法面には擁壁を設けず、生垣にすることで圧迫感を抑制。外構は緑地との連続性を図った意匠に計画しました。また、住空間のデザインは住まいから伸びやかな眺望が楽しめるようプランニング。さらに一部住戸にはウッドデッキを設けることで、庭と住まいとの繋がりや室内空間の広がりを演出しています。自然環境を街並みに取り込み、現況の地形や立地特性に配慮した街づくりを行いました。