ミサワホームでは、住まいを購入された後のアフターサポートを通じたコミュニティの形成に力を入れています。
今回は、埼玉県熊谷市にあります「エムスマートシティ熊谷」にて、植栽のお手入れとパッシブクーリングアイテムの使い方についてセミナーを行いましたので、その模様をご紹介いたします。
まずはまち全体を通じた植栽計画の説明を行います。
エムスマートシティ熊谷では、「熊谷の四季を五感で感じられるまち」をコンセプトに掲げています。そのコンセプトを実現するためには、それぞれの住まいの植栽がきちんと育っていく必要があります。
「ひとつひとつの住まいがまちを作っていく」ということを皆様にご認識いただき、数十年の歳月をかけて緑豊かなまちを作るために、住民の意識の必要性と適切な管理の大切さを語りかけていきます。
概要の説明の後は、職人さんからモデルハウスの植栽をお手本にお手入れ方法を説明します。基本的な水やりや芝生の手入れ、樹木についてしまう虫の対策などを実演しながら、入居者の皆様に正しいお手入れ方法を学んでいただきました。
庭のお手入れを実演解説
分譲地内や周辺の生物調査を行い、長期的にどのような変化が起こるかを調べています。自分たちの住む場所にどのような変化が起こっているかを知ることができます。
ガーデニング講習会の開催
寄せ植え講座や菜園講習会など、ガーデニング講習会を開催。また、ご自慢のガーデンを開放し、まちづくり一環として、開催します。ご近所付き合いを促進し、且つ分譲地の価値を高めます。
ミサワホームが取り組む、昔ながらの知恵と先端のテクノロジーを融合させて1年中快適に暮らせる住まいを設計する「微気候デザイン」。夏の暑さで知られる熊谷市に位置するエムスマートシティ熊谷では、建物内部だけではなく建物外部やまち全体としてこの微気候デザインを取り入れ、涼しく住まうための工夫を凝らしています。今回は当初に計画したシミュレーションと実際の成果を報告させていただきました。
風の流れを考えた
ランドプランニング
熊谷の気象データを調べた結果、夏の日中は東の風となることがわかりました。そこで市街地を通って温められた風がそのまま流れ込まないように、分譲地の入口に公園を設置して風の温度を低下。気持ちのよい風がまちに流れ込むように計画されています。
それぞれの建物が表面温度を下げることにより、まち全体の温度が低下します。その結果、住まいに心地よい風が吹き込んでくるようになり、涼しく過ごしていただくことができます。
ミサワホーム総合研究所が開発した「クールルーバー」とは、水を利用したルーバー型の調温システムです。ルーバーに滴る水滴により、打ち水効果でルーバー表面の温度を下げ、その間を流れる風を冷やし心地よい風を室内に通します。エムスマートシティ熊谷では、分譲地の中心街区全体にこのクールルーバーを取り入れ、まち全体の温度を下げるように計画しています。
日射遮蔽・・・・・日中の日射を遮蔽し日陰を作ります
冷放射面の形成・・表面温度が気温以下まで下がります
冷気流の生成・・・ルーバーを通過する空気の温度を下げることができます
人の暑さ寒さに影響する環境要素には、気温、放射(表面)温度、湿度、風速の4つがあります。
気温を下げることは難しいですが、日射遮蔽と打ち水によって、空間の平均放射(表面)温度を10℃以上下げることが可能です。
できるだけ多くの面を冷やすことによって、トンネルの中のような涼しい微気候を形成することができます。
皆様の住まいがまち全体の美しさや快適性を作るということを説明させていただいた今回の説明会。最後に、入居者の皆様の交流を促進する懇親会を開きました。実際に生活を始めてから、それぞれの家庭で実施していることや感じていることなど、皆様で様々な意見を交換されていらっしゃいました。
エムスマートシティ熊谷
所在地:埼玉県熊谷市別府5丁目185-7他
交通:JR高崎線「籠原」徒歩13分
総区画数:73区画
暑い夏をどう過ごすか?熊谷が長年抱いてきた大きな課題に、ミサワホームが「涼をよぶまちづくり」で応えました。
この地の特性に合わせて、最新のテクノロジー・自然のチカラ・住まいの知恵、そしてまちづくりの知恵をプラスして快適な暮らしを実現。
ここで暮らす喜びにあふれ、次世代へと永く住み継がれる魅力あるまちづくりをすすめています。